「我輩は主婦である」観てみた② [TV]
(②ってことは当然①のつづきなワケです)
冒頭から斉藤由貴を筆頭に大袈裟でハイテンションな演技、タイトルバックのミュージカル。で気がついた、
「あ、これテレビで小劇場やってるんだ」
明らかに夜やってるようなドラマとは違う。尤もクドカンのドラマ観るの初めてだから、他もこんな調子なのかもしれないけど、このノリは絶対紀伊国屋とか本多劇場でやってるような演劇調。確かクドカンは元々大人計画という劇団の人だから、そのノリを丸ごとテレビドラマに移したのだろう。
「このドラマ、そのまま舞台でできるでしょ?」
その考えは直ぐ確信に変わる。娘に男から電話がかかってきた後のみどり(斉藤由貴)は明らかに舞台的な芝居。それから出てくる人物みんな演劇調。だからテレビドラマという先入観を捨てて演劇をテレビでやってるというつもりで見始めたら、喫茶店のくだりでもわざとらしいとかクドいとか思わず楽しめた。
このドラマを放映時間に観られるのは主婦しかいない。そんな人たちもかつては第3舞台や夢の遊眠舎とか、中には状況劇場に通いましたって人も少なくないはず。その層を中心に、あの頃の楽しさをもう一度体験させようと思ったのだろうか。尤も演劇は観た事無くても楽しめる作りにはなってる。
映画・テレビドラマと演劇の差って、前者はストーリー(物語)、後者はシチュエーション(設定)を楽しむものだと僕は思ってる。だからこのドラマは限りなく演劇に近いからストーリーは大した問題ではなく、設定で楽しめばいいのだ。今日の回を含めて全部で40回のシリーズらしい。もちろん全部観られる人は少ないのではないだろうか。でも大丈夫、これは1回2回観られなくても、その回の設定だけで楽しめるのだ。
話は変わるが、竹下景子もついにおばあちゃん役か~。「クイズダービー」の女子大生回答者の頃から知ってるだけにちょっとショック。でも年齢的にはおばあちゃんにはチョット早いのだろうけど、あんまり役者の年齢に拘ることはないのだろう。なんてったってこれは演劇なんだから。
追記
最近この記事へのアクセスが急激に増えてるようなのでお断りを。あくまでこの記事は第1回を観た感想で、2回目までは観ましたが、それ以降は観ていません。ですから第3回以降はどのように展開したのか知りませんし、演出も変化があったかもしれませんのでご了承ください。
コメント 0