SSブログ

「東京フレンズ The Movie」 [映画(2006)]

この映画のタイトルを見て、数年前に台湾旅行した時の事を思い出した。台北空港に着き出迎えのバスに乗ると、現地ガイドから『台北ウォーカー』が手渡された。それをホテルまでの道中、パラパラと捲っていると、テレビ欄の頁である言葉に引っ掛かった。

『東京友好公園』

あまりにもストレートな訳で、それが日本のどのテレビ番組の事なのか直ぐに分かり、一同チョイ受けしたのだった。

以上余談。『東京フレンズ』と『東京友好公園』は一切関係無い。

さて、この映画の感想を書くにあたって、まず一言スッキリするため言わせてほしい。

なんなんだ、この糞映画!

東京フレンズ The Movie ナビゲートエディション広告や前売り券にこう書いてある。

「大ヒットDVDドラマ、待望の映画化!」

このコピーを読んで、このドラマの存在を知らなかった人間はどう思うのだろうか。僕は「DVDのドラマは簡単に作ったのだけど、好評だったので長編にして映画館で上映することにした」と解釈した。

しかし、それは大間違いである事に直ぐ気が付いた。ドラマが始まるとポスターの4人は既に親友で、しかもその内のひとりはニューヨークに行ってしまっており、しばらく出てこない。最初から「あの時は楽しかったね~」なんて調子で懐かしがっている。

おいおい、何が始まってるんだ? もしかして、これって続編なのかよ!?

DVDを観ていない僕は冒頭から置いてけぼりだ。話に乗り損ねてからは、ただただ白々しい話が続く。夢を追いかけている彼女達の想いが心に響いてこない。主要キャスト4人は一応絆があるのかもしれないが、大塚愛が組んでいるバンドや松本莉緒が所属する劇団のメンバーの仲間意識が極めて希薄で、とても夢を追って頑張っている感じが出ていない。

こんな調子だから、退屈になった俺は変なことに気付いてしまった。

大塚愛が老けたら林家パー子になる!!

もう、そこからは最悪である。大塚愛が何をしようと林家パー子がダブって見えてしまい映画どころではない。尤も白々しい展開であり、まともに観ちゃあ居らんなかったってのも事実。期待の『パッチギ ! 』が良かった真木よう子も単なるアバズレ姉ちゃんにしか見えない。

それに脚本も超ご都合主義で酷い。林家パー子が、いや、大塚愛が元カレを追って、NYを当てもなく探して回るのだが、到着した次の日にはあっさり街角で出くわす。NYは行った事がないのでよく分からないのだが、きっとせいぜい綾瀬市くらいの規模なのだろう。

とにかく観る価値全く無しと言って過言じゃないと思うのだが、ただひとつ良かったのは、大塚愛の『ユメクイ』のライブが観られた事か。実はこの歌はお気に入りなのだ(という事で大塚愛ファンの方には数々の無礼を許していただきたい)。

それにしても今日は月曜日。僕が観た最終回の時間帯に、テレビでは奇しくも『東京友好公園』を放映していたはずだ。

こんなことなら『東京フレンズ』より『東京友好公園』を観るべきだったよ!


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 2

アンソン

 丹下さんがそこまで言うなら、見たい!と思いました。どれだけ酷いのか見てみたい!と思います。ちなみに、丹下さんが紹介されていた「時をかける少女」を見ました。凄く評版がいいので、少し期待したのですが、もう一息という感じでした。
 それでも「真夜中」や「ミカエル」よりは遥かにいいのですが、センスがさほど

ないのと、テーマが薄いこと。キャラ設定で損している点。いろいろあって、この程度で、平日でも100人の観客動員か?と思うと、いかに日本映画が貧弱かと思いました。最近のヒットはやはり「松子」です。あれは本当に凄い!ぜひ、ご覧下さいね?
by アンソン (2006-08-22 21:15) 

丹下段平

この映画を観るくらいなら、違うのにした方が賢明です。やろうとしている事は決して間違えではないのですが、記事にもした通り、DVDの続編なので、肝心の部分は既にDVDでやってしまっており、この映画は後日談位の位置づけのように思われます。
ホントに止めといた方がいいですよ。
by 丹下段平 (2006-08-22 22:29) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。