「クリスチーヌの性愛記」 [映画-DVD]
先日、近くの量販店のDVD売り場の新作コーナーでビックリ仰天。目立つ場所に大量に置かれた作品、若き日の憧れのスター、ジャクリーン・ビセットの顔、顔、顔。タイトルを見てぶっ飛んだ。『クリスチーヌの性愛記』!
な、な、なに~ぃ!!!
こ~んな、こ~んな超マイナー作品がDVDになったのぉ!?(しかもいっぱい入庫してるし…)
当時のファンでも「知る人ぞ知る」くらい超マイナー作品。僕は「ぴあ」で見つけて、わざわざ大塚にあった名画座まで観に行ったのだった。確か2本立てのもう一本は『薔薇色のロレーヌ』という、これまた超マイナーなフランス映画であった(ちょっとロリコンっぽい映画だった記憶が…)。映画館としてはキワモノ2本立てのつもりで組んだのだろうか。
で、元ジャッキー(チェンじゃないよ)ファンとしては当然購入。早速家に帰ってすぐ再生してみるとまたまたぶっ飛んだ。
とてつもなく画質が悪い!!!
まるで何度も繰り返しダビングされた裏ビデオ並み(懐かしい響き)の画質なのである。これではジャッキーの美貌もショーダンサーとなって全裸に近い姿態を披露してくれようが全て台無しである。パッケージにはこう書いてある「本編及びエンドロール中の画像・音声に一部お見苦しい点がございますが、原版に起因するものですので、予めご了承ください。」(下線筆者)
一部…
全部だよっ!!!!!!
この作品が作られたのは1970年。アメリカの映画界が斜陽になり、そこに現れた従来の価値観を覆したアメリカンニューシネマ。その先駆けとなった『俺たちに明日はない』が1967年度作品で、『イージー★ライダー』は1969年。低予算ながら当時の若い観客に支持された等身大の作品群の端くれというのが、この映画の位置であっただろう。正直、この映画のカメラは、アメリカンニューシネマのお手軽感だけ踏襲し、ただ下手なだけで、元々が良くないのだが、その上DVDの画質が最低とくれば、とても見られたもんじゃない。はっきり言ってジャクリーン・ビセットの相当なファンで彼女のものなら何でも欲しいという人以外には絶対にお薦めしない。間違ってもちょっと色っぽいタイトルに釣られてはいけない。後悔すること間違いなし。
で、この映画の内容についてだが…
…もう、いいか…
A&Vの専門誌で紹介されてて、なつかし~なあ、こんなのがDVD化されるとは・・と思ってました。若かりし頃タイトルに釣られ、レンタル・ヴィデオ屋で・・・、内容・画質の悪さに閉口したので、その痛い思い出と共に・・・。
by アートフル ドジャー (2006-11-03 07:53)
ビデオになってたの知りませんでした。それも驚きです。この映画、きっとまともに原版が残っていないのでしょうね。観られただけでも奇跡?
by 丹下段平 (2006-11-03 10:12)
同じくジャックリーヌ・ビセット主演の「シークレット」はDVDになっていないのでしょうか? そちらも見たいです!
by アンソン (2006-11-03 11:12)
『シークレット』…これがDVDになってるんですね~。アマゾンで買えますよ!
by 丹下段平 (2006-11-03 17:05)