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「エニイ・ギブン・サンデー」 [映画-DVD]

NFLもプレイオフが佳境に入り、アメフト好きな僕としては試合が行われる週末は落ち着かない状況。それも応援しているインディアナポリス・コルツが勝ち進んでいるからだ。10年前は弱小チームであったが、ドラフト1位で入団したクォーター・バックのペイトン・マニングが正QBになってからは、毎年プレイオフを狙えるチームに躍進した。しかし、その度に敗退し、未だスーパーボウルに出場出来ずにいる。今年もシーズン終盤、コルツは急に失速。何とかプレイオフには出られたが、正直言って厳しいのかと覚悟していた。しかし、初戦のチーフスに続いて弱いと思われていた守備陣の頑張りでレイブンズにも勝ち、あともう1試合勝てば、いよいよ念願のスーパーボウル出場である。これが冷静でいられようか。

エニイ・ギブン・サンデー スペシャル・コレクターズ・エディションそんな気持ちの中、アメフトの映画が観たくなって選んだのがこれ。試合の様子はリアルで迫力満点。それ以上に面白いのはロッカールームなどの舞台裏の様子。ハーフタイムの休憩などはまるで野戦病院のようである。

話の軸は「世代交代」である。超ベテランで時代遅れと思われているコーチ(アル・パチーノ)、若手(ジェイミー・フォックス)に正QBの座を追われたベテランQB(デニス・クエイド)、父からチームを受け継いだ若いオーナー(キャメロン・ディアス)、若い医師(マシュー・モディーン)に不正を暴かれてチームを追われた医師(ジェームズ・ウッズ)。その新旧の対立がある時代の終焉を告げている。追われる立場の人間も皆フットボールが好きで(あるいは生活のため)辞めたくはないのだが、キャリアに幕が下りる事を察知している。その哀愁。

このような出来事は毎年どこのチームにも起こっていることで、NFLに限らずMLBやNBAでも同じことだろう。いや、スポーツに限らずどんな世界でも世代交代は避けられない。若く才能豊かだが思い上がりも甚だしいQBやオーナー、ベテラン故過去の慣習に縛られて落ち目のコーチと医師。明らかに体力が落ちている正QBとLBなどの人間模様が交差する。

それにしても監督のオリバー・ストーンはNFLが余程好きなんだろうなと感じさせてくれる。試合のシーン、舞台裏とも文句なしに迫力満点で面白い。やはり映画の素材に対する愛が無ければ作品は良くならない。そんなことも感じさせてくれる作品である。


余談なのだが、ロッカールームのシーンで選手が素っ裸でうろうろしていた時、性器がバッチリ映っていて驚いたのだが、いつから日本でもここまで出していいことになったのだろうか。知らなかった僕が遅れてるのかな?


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アートフル ドジャー

日本ではなかなか、定着しませんね~、アメフトって・・・。ルールを理解して観戦すると、洗練された良いスポーツだと思うんですが。日本人の好みに合わない?のですかね。
by アートフル ドジャー (2007-01-20 23:06) 

丹下段平

アメフトに限らずバスケットもアイスホッケーも日本人には合わないんですかね。観ればアイスホッケーなんかかなり面白いんですけど。バスケットもファッションだけですし。反面、サッカーはアメリカでは今ひとつってのも面白い現象。なぜ? ってよく分かりませんが…。
by 丹下段平 (2007-01-21 02:36) 

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