「ホリデイ」 [映画(2007)]
予告編を観ていたので、2人の女性が家を交換して生活する話だということは知っていた。その設定が面白そうなので観てみることにした。
予告編の様子とキャメロン・ディアスが出ていることから、ラブコメと思っていたが、コメディ色は今ひとつでラブストーリーの印象の方が強く、笑うつもりで観に行った僕としてはちょっと消化不良な気分であった。住人が入れ替わったことで起こる誤解によって騒動に巻き込まれて、ついでに彼氏が出来て…そんな映画を予想していたのだがさにあらず。家を交換するという設定を殆ど活かさず、環境が変わった所でのストレートなラブストーリーであった。しかも交代した2人は接触が無いため、2つの話が同時並行するというパターンになっている。
夫が浮気して別れたアマンダ(キャメロン・ディアス)はLAからロンドンへ、彼氏に捨てられたアイリス(ケイト・ウィンスレット)はロンドンからLAへ。アマンダはアイリスの兄(ジュード・ロウ)と出逢い、アイリスはアマンダの夫の友人(ジャック・ブラック)と知り合う。その2つのエピソードなのだが、はっきり言ってキャメロン・ディアスのエピソードは大して面白くなかった。アイリスのエピソードも恋愛話よりも近所に住む老脚本家とのエピソードが印象に残った。
一般的には割と評判が良い様子だが、僕としてはイマイチ。もしかしたらコメディだと思って笑いに行った僕が根本的に間違っていたのかな?
今回は全体的にみす・キャストの様に思います。演技力だけではカヴァー出来ない、違和感・・・。
by アートフル ドジャー (2007-04-11 18:58)
冒頭のキャメロン・ディアスの演技が完全にコメディだったのに対してケイト・ウインスレットは普通に演技していたようでした。こんな統一感のなさもミス・キャストに思える原因だったのかなと思います。いったい監督の方向性は何れだったのか?
by 丹下段平 (2007-04-11 22:38)
こんにちは。こちらにもTB失礼します。
巷では評判が良かったためアンチラブロマの私でも楽しめるかなと思ったんですが、どこで何をどう感じればいいのか全くわからない結論に至ってしまって、一人で軽く凹んでしまいました。
でも、丹下様のレビューを拝見して少しホッ。
なんだかパッとしない映画でしたね。
by ももも (2007-09-06 14:11)
実はこのテの映画こそ、一番作り手の技量が試されるのではないかと思っています。まず脚本の面白さ、そして監督のセンス、役者の上手さ、印象に残る音楽。全て揃って初めて傑作になるような気がします。だから本当は一番難しいジャンルじゃないでしょうか。
しかしこの映画は全てにおいて中途半端な気がしました。これを褒めている人ってビリー・ワイルダーの作品とか観ていないんじゃないかな。
ですので、もももさんの感想は正しいと思いますよ。
by 丹下段平 (2007-09-06 21:14)