「アーサーとミニモイの不思議な国」 [映画(2007)]
10歳の少年・アーサーが冒険家で失踪中の祖父が隠したルビーを探しに、地中に住む体長2mmのミニモイの世界に行き、ミニモイたちを脅かしているマルタザールと戦うべく立ち上がり、ミニモイ国の女王・セレニア、その弟・ベタメッシュと共にネクロポリスに旅立つ。ネクロポリスへ行くには自分の家の庭を通らなければならない。勝手知ったる庭も2mmになったアーサーには神秘の国。さて、アーサー一行の運命は…というお話。
実写とCGアニメを融合した、割とクセのない明るいファンタジーで、リュック・ベッソン監督作品だと身構えて観たのに肩すかしを喰らった感じ。小さくなったアーサー一行が冒険するのが自宅の庭になっただけで、物語の枠組みは『オズの魔法使い』なんかと変わりなく、さほど新鮮味がある訳ではない。それに庭を探検するのは『ミクロキッズ』で既に使われている(と記憶している)。これ程名の通った監督なんだから、何かプラスアルファが欲しかった。それにフランス映画なのに舞台はアメリカ。その方が世界マーケットでは売り易いのかもしれないが、おフランスな雰囲気があれば他のファンタジー映画とは一味違ったものになったような気がする。商業的なものが先に立っているようなイメージで好きになれない。
この作品を観る前に、あまり情報を入れていなかったので、最後のクレジットで驚いた。凄く豪華な声優陣だったからだ。
マドンナ、デイヴィッド・ボウイ、ロバート・デ・ニーロ!
この人たちを使いたくてアメリカ(英語圏)を舞台にしたのだろうか? それにしても監督が有名ならこのくらいのタレントが集まるんだなと、これだけは感心した。
ベッソン久々の監督作品ですね。CGだけに頼らずにって事でしたのっで興味あります。どのような仕上がりなのか。
by アートフル ドジャー (2007-10-09 21:27)
正直、それ程期待しないほうがよさそうです。期待しないで、ベッソンだってことも忘れて観ることをお薦めします。
by 丹下段平 (2007-10-09 22:00)