「onceダブリンの街角で」 [映画(2007)]
ほぼ全編手持ちカメラにより撮影されており、ドラマではなくドキュメンタリーを観ているような錯覚を起こす。主人公達と同じ場所にいて、生で演奏を聴いているような気がしてくる。そんな出演者を身近に感じる、シンプルで心温まる作品であった。
ストリートミュージシャンの男が、いつものようにダブリンの街角で演奏していると、チェコ移民の女がそれに耳を傾けたことで知り合う。そして男の実家の修理屋で彼女の掃除機を修理してあげるなどして親密になっていく。その内彼女がピアノを弾けることを知り、ふたりのセッションが始まる。ふたりが奏でる音楽は絶妙なハーモニーとなり、音楽を通じて心も繋がっていく。そして男は女を求めるようになっていくが…というお話。
この素朴な映画には音楽の素晴らしさが溢れている。音楽の持つ力、楽しさ、喜びがつまっている。
実は僕は音楽に対しては子供の頃に挫折している。小学校低学年の頃、たて笛(リコーダーって言うの?)がどうにも上手く吹けなかった。必死に穴を指で目一杯塞いでもピーッという抜けた音が出てしまう。結局一度も満足な演奏が出来なかった。そしてその時、僕は自分の音楽の才能の無さを悟ったのだ。
でも、そんな僕でも、この映画を観て楽器を演奏したいと思えた。楽器が出来ればどんなに楽しいだろうか、と出来る人が羨ましく思った。あの時、たて笛さえ上手く出来てりゃ、今頃はサックスでも吹いてたのでは…なんて考えてみた。
この映画はそんな音楽の素晴らしさを伝えた愛すべき映画になっている。映画的にどうのこうのと言うより、気に入るかどうかの作品だと思う。多分、観れば爽やかな気分になってくれる人は多いだろう。
こんばんわ。
爽やかで、胸キュンな映画でしたね。
音楽の力って凄いです♪。言葉以上に思いが伝わってきました。
by 江戸うっどスキー (2007-12-02 22:54)
本当に音楽の力って凄いです。
僕もせめてハモニカくらい吹ければよかったんですが…。
by 丹下段平 (2007-12-02 23:45)
僕は不器用ですが一応1人でバンド出来る程度?・・ピアノ、ギター、ベース、ドラムを嗜みますっが、1流のプロでない限りはある程度で充分楽しめる程度で良いのかな?って思いますよ~、楽器。是非挑戦してください。
by アートフル ドジャー (2007-12-03 07:33)
不器用と言いながら、そんなに出来るんですね。羨ましい。
先ずはオカリナあたりから始めようかと思います。
by 丹下段平 (2007-12-04 00:14)