「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」 [映画(2008)]
ちょっと自信ないけど、これってもしかして
かなりの傑作だったんじゃないの?
自信がないのは、観に行った劇場の僕の周りにいた観客の反応が極めて冷ややかだったから。エンドロールが始まった途端に大勢立ち上がって出て行ってしまい、FINまで観てたのは3人だけという寂しさ。僕はすっごく満足していて、大団円となる最後のミュージカルシーンで思わず拍手したくなったというのに、上げかけた手の行き場がなくなってしまった。映画を観て拍手したくなったなんて滅多にないことなのに、他の観客の薄情さはど~ゆ~こと?
実はMr.ビーンはちょっと苦手だった。理由は簡単。観ていて疲れるから。どんなに面白くても、あのエキセントリックなキャラに長時間付き合うのは辛かった。だから今回観たのはほんの気まぐれ。ちょっと笑いたい気分だったのだ。
物語は福引でカンヌへの旅行が当ったビーンが、副賞のビデオカメラ(これが重要な小道具)を手に旅行へ出かけるのだが、高速鉄道に乗り換えるために降り立ったパリでいきなり目的地を間違えて…と、カンヌまでの道すがらいろいろな困難がビーンの身に降りかかる。途中、ステパンという少年と行動を共にすることになったり、サビーヌという女優の卵と出会ったりしながらカンヌを目指すが、当然すんなりと目的地には着かない。そして向かう先のカンヌでは映画祭の真っ最中というのがミソになっている。
ビーンは喋らない分、表情や仕草で雄弁に感情を表現するという、パントマイムが基になっている喜劇である。これは映画がサイレントだった時代のチャップリンやキートンからトーキーになってもマルクス兄弟やジェリー・ルイスらが継承してきたコメディの系譜のキャラクターと言える。その意味では永らく途絶えていたスラップスティックコメディを復活させた、現代では稀有な存在である。しかも今回はパリからカンヌへ旅する話。つまりロードムービーなのだが、これはボブ・ホープとビング・クロスビーのコンビによる珍道中シリーズのスタイルを受け継いでいる(ちなみにロードムービーの語源はこのシリーズの原題“ROAD TO ....”に由来するらしい)。
そんな伝統的な喜劇映画の要素を詰め込んだこの作品が面白くならないはずがない。後はビーンというキャラに拒否感さえなければかなり楽しめる。僕もテレビ版と違って少しゆったりしたペースのこの映画では疲れることなく観られた。コメディが好きな人には強く勧めたいのだが、僕が観た時の観客の反応はど~ゆ~こと?(また最初に戻ってしまった)
こんにちは。
これ、今一番観にいきたい映画なんです。^・^
by キキ (2008-02-03 09:04)
キキさん、こんにちは。
面白かったですよ。大阪の観客の方がノリが良さそうですし、盛り上がるかもしれませんね。
by 丹下段平 (2008-02-03 09:57)
COROさんnice!ありがとうございました。
by 丹下段平 (2008-02-04 23:32)
nexus_6さん、xml_xslさん、nice!ありがとうございました。
by 丹下段平 (2008-02-06 03:06)
こんばんは。やっと先週見てきました。
広めの大きさの部屋なのに開始10分前で私と友人と二人。
このまま誰も来なかったらお茶の間で見ているみたいに大声で笑えたんですが二組の女性ペアが来たので合計6人でした。
ビーンはパスポートもカバンも無くどうやって雨のイギリスに帰るのか・・・。
これが最後のビーンと言う話ですね。
見れて良かったです。
by キキ (2008-02-19 23:51)
キキさん、観られて良かったですね(?)
ビーンは何とかイギリスに帰ったことでしょう。何せビーンですから。変なことやって何とか帰ったんですよ。ビーンですから。
by 丹下段平 (2008-02-20 00:35)
こんばんは、いつもありがとうございます。
そうですね、ぼくは今回、はじめてMr.ビーンを見たのですが、あのエキセントリックなキャラはなにか疲れるものがありますよね。
それでは、またよろしくです。
by David Gilmour (2008-10-01 23:52)
こんばんは。
でもこれはかなり面白かったですよ。
by 丹下段平 (2008-10-03 00:09)