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「ノーカントリー」 [映画(2008)]

どうもコーエン兄弟の作品とは相性が悪い。『赤ちゃん泥棒』に始まって『未来は今』『バートン・フィンク』『ファーゴ』『ビッグ・リボウスキ』と結構観ているのだが、内容的なことではなく、何故かバイオリズムの悪い時にあたってしまっている気がしてならない。『未来は今』の時は風邪気味なのに無理して観てしまい、途中で具合が悪化して終わる頃には立派な病人になっていた。『ファーゴ』『ビッグ・リボウスキ』の時は、終盤でトイレが我慢できなくなり席を立った。観終わってみると内容よりもトイレを我慢したことの方が印象に残ってしまった。何と巡り合わせの悪いことか。

そんなことがあったので、コーエン兄弟と聞くだけで身構えてしまう。また辛いことになってしまうのではと思えてしまう。しかし、この『ノーカントリー』は観たかった。アカデミー作品賞や助演男優賞を獲っただけではなく、スチールで見たあの変な髪形の男が何をしでかすのかが観てみたくなった。何か起こるかもしれないが、とりあえず事前に水分補給を控えて劇場へ向かった。

で、作品だが…

何なんだ、この負のオーラは!

偶然訳ありの大金を手にした男(ジョシュ・ブローリン)が、強烈な空気銃を手にした変な髪形の殺人鬼(ハビエル・バルデム)に追われる話。追われる男はベトナム戦争の帰還兵で、逃げているものの戦場での経験なのかソツがない。追う側も無駄のない動きでじわじわと追い詰めていく。玄人対玄人の戦いから目が離せない。何より出色なのが、この作品でアカデミー助演男優賞を受賞したハビエル・バルデム演じる殺し屋。酸素ボンベに繋いだホースの先から発せられる圧縮空気の破壊力の凄さ。それ以上に何を考えているのか分からない不気味な存在感。この男にひたひたと追い詰められる緊迫感は耐え難い。

もうトイレ行きたいどころの話ではないくらいの緊張感に痺れた。全く話の行方が読めず、ハラハラしっぱなしの約2時間。やはり力のある監督の作品は違う。アカデミー賞は伊達じゃない凄い作品。強くお薦めしたいが、観終わっても決して爽快感など程遠い気持ちにしかならないのでご注意を。
ノーカントリー.JPG
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キキ

変な髪形の男に追われる恐怖の前半とこの映画の意味を考えるラスト。
謎です。でもすごく怖かったからいいかなって思いました。^・^;
by キキ (2008-04-01 09:20) 

丹下段平

これだけ不気味で緊迫感溢れる作品なら、多少小難しいところがあってもオッケーでしょう。サスペンスは監督の能力の差が分かりやすいですね。
by 丹下段平 (2008-04-01 22:28) 

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