「サンシャイン デイズ 劇場版」 [映画(2008)]
夏だ、海だ、湘南だっ!
とか思いながらも結局逆方向の新宿に映画を観に行ってしまった若き日。だが、たったの一度だけだが茅ヶ崎にあったパシフィックホテルのプールに行ったことがある。しかし日焼けどめを塗らずにいたので酷い日焼けをしてしまい、痛さのあまり横になることすら儘ならず、慣れないことはするもんじゃないと思い知った苦い記憶しかない。この『サンシャイン デイズ』はそのパシフィックホテルに纏わる人々を描いた1978年の物語。
映画が始まるや否や、話がボンボン飛んでサクサク進んでいくので「やられたっ」と気がついた。タイトルに劇場版とあるのはこのことかと。この作品はテレビで放映されたドラマの再編集版だったのである。そりゃぁ映画の長さにするためにはサクサク進んじゃうよなとガックリ。果たしてこれで映画を観たと言えるのだろうか?
話は1978年に湘南は茅ヶ崎にオープンした「カフェBB」と、そこに集まった人々のひと夏の出来事を描いている。主人公は資産家の娘でカフェを実質上切り盛りしている神宮寺ひかり(西原亜希)。言いだしっぺで居候の兄弟デュオサッチン(斉藤慶太)とリュウ(初芝崇史)。そして彼らの友人たちや庭に居ついたヒッピー等々。
まぁ、創りは悪いし、役者は下手だし、登場人物に共感できないし…と良いところがないのだが、ほのかに感じられる青春期の終わりに心が揺らぐ。それが夏の終わりとリンクし、大勢いた人々もひとり、ひとりと去っていく寂しさは伝わってくる。やっぱりひと夏物はその設定だけでも胸がキュンとしてしまう。
それにしても兄弟デュオのモデルは「ブレッド&バター」なんだろうか。彼らってあんなおバカだったのだろうか。あまり興味なかったけど、今度ちゃんと聴いてみようかな。
たしかパシフィックホテルは上原謙さんが元所有してたのでは?。僕も何回か行った記憶がありますが・・・
by ばん (2008-06-12 07:36)
ほっほ~~、これもまだ未見なんで早速・・・。
by アートフル ドジャー (2008-06-12 07:59)
ばんさん、コメントありがとうございます。
上原謙氏が所有ていたとご指摘いただいたので、いくつかのHPを調べてみたところ、このホテルが建てられた時の出資者のひとりだったようです。ちなみに息子の加山雄三もその内のひとりだったそうですが、やがて売却されて、その後も幾人かの手に渡ったようです。
by 丹下段平 (2008-06-12 21:59)
アートさん、ありがとうございます。
映画としてはあまり期待しないでください。
by 丹下段平 (2008-06-12 22:00)