「奇跡のシンフォニー」 [映画(2008)]
天才でもここまで出来るかっ!
ってくらいの天才少年エヴァン君(フレディ・ハイモア)が主人公のこの『奇跡のシンフォニー』。初めて手にした楽器は直ぐ弾けちゃうし、ほんのさわりだけ教わった楽譜はいきなり凄いの書けちゃうし、「おいおい、ちょっと待てよ」って言いたくなるほどの神業の数々。楽器は兎も角、楽譜は絶対無理でしょって言いたくなる。主人公の能力もそうだが、物語自体も偶然が多く、かなりのご都合主義で安易なことこの上ない。
なんて書いて終わってしまえば単なるケナシ記事だが、この映画はとにかく音楽が素晴らしく、演奏しているシーンは音楽を奏でる喜びと躍動感溢れ、都会の騒音が音楽に変わっていくところやロックとクラシックの演奏がシンクロしてひとつの音楽になっていくところなど、秀逸な場面も多々あるので簡単に見捨てられないし、ここだけでもこの作品を観る価値があるだろうと思える。音楽を活かすために創られた映画だと思えば物語に問題があっても、それを補っておつりがくるくらいの作品で、欠点をあまり感じずに最後まで引っ張っていかれた。
つまりこの『奇跡のシンフォニー』は物語に感動する映画ではなく、音楽に感動する映画なんだと思う。フレディ・ハイモアはやはり上手く、演奏している姿もさまになっている。天才子役が天才音楽少年を演じているのだから、どこか本人に通じるところがあったのだろう。
今年になってから初めての「サントラ買っちゃおうかな」映画である。
タグ:フレディ・ハイモア
相共通するとことが有りますね。今回も僕の少ない自尊心をくすぐる様な記事ですね。
by ばん (2008-07-07 03:15)
ばんさん、いつもありがとうございます。
本当に楽器弾ける人は尊敬しちゃいますよ。自分が全く駄目だから尚更です。
一番簡単そうな楽器でもチャレンジしてみようかな? でも一番簡単そうな楽器って何でしょうね?
by 丹下段平 (2008-07-08 03:16)