「ゾンビーノ」 [映画-DVD]
かつて大量発生したゾンビと人間との間に激しい戦いがあり、ゾンビの研究をしていたゾムコム社がゾンビを従順にする首輪状の機械を開発したことにより、戦争に終止符が打たれた。その後ゾンビは人間の僕として使用人のような扱いとなった。一方ゾムコム社は強大な権力を握るようになり、治安の維持を一手に引き受けるようになった。
ある小さな町に住むティミー少年の一家も、周りの家庭に遅ればせながら一人のゾンビを迎え入れた。中年男性のそのゾンビはティミーによってファイドと名付けられ、ティミーは直ぐ気に入ってしまった。そんな中、外でティミーとファイドが遊んでいる時に首輪の機械が壊れ、ファイドは暴れて近くに住む老女を食い殺してしまった。ティミーは老女がゾンビになって暴れないよう首を切り落として土に埋めて証拠隠滅を図ったのだが…というお話。
ゾンビ映画なのに、実にほのぼのしたタッチが可笑しい。設定が1950年代くらいの古き良き時代にしたのも効果的で、カメラのセンスが良く、美しい画面にゾンビってのがミスマッチの面白さがあり、ユニークな作品に仕上がっている。全編とぼけた雰囲気でホラーが苦手な人でも楽しめる映画になっている(と思う)。
それにしてもゾンビが大人しくなった様は、まるでフランケンシュタインみたいな感じ。元々フランケンシュタインも死体を繋ぎ合わせて生き返らせたモンスターだから、死者が生き返ったゾンビとさほど変わらないのかもしれない。
やっぱり夏はホラー。ホラーといえばゾンビだよねっ!
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