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「ベガスの恋に勝つルール」 [映画(2008)]

キャメロン・ディアス主演のコメディとなれば、もうそれだけである一定の作品レベルは保証されたようなもの。そんな意味では映画の内容以上に役者の名前で客を呼べる、数少ない文字通りのスター女優である。そしてそれがワールドワイドな規模になれば唯一無二の存在なのかもしれない。

しかし、彼女の主演作は大きな話題になるような内容ではないため、「映画は観たいけど、そんなに観たい作品がある訳ではない」みたいな時に重宝する存在でもある。嘗てのゴルディー・ホーンがそうだったように、活躍している時は案外軽んじられているけど、主演作が途絶えてしばらくしてからそれに気づいて、初めてありがたみを知る…そんな評価しにくい女優でもある。

さて『ベガスの恋に勝つルール』だが、キャリアウーマンのジョイ(キャメロン・ディアス)は婚約者に振られてしまい、傷心を癒すために友人と共にベガスへ遊びに出かける。同じ頃、社長の息子のジャック(アシュトン・カッチャー)は劣悪な勤務態度のせいで父親からクビを宣告され、弁護士の友人と共にひと山当てるためにベガスに向う。この2組がホテルのフロントの手違いで同部屋にされてしまう。ひと騒動の後、ホテルと交渉してペントハウスの部屋を二つ確保する。それをきっかけに4人でベガスを楽しむことになる。泥酔して大暴れしたジョイが目を覚ますと、ジャックとベッドを共にしたことが分る。さらには酔った勢いで結婚までしていたことも判明。素面になったジョイが別れ話を切り出すとジャックもこれを了承。別れ際にジャックがジョイの25セントでスロットを回してみたら、これが300万ドルの超特大の大当たり。お互いに自分のものだと主張するジョイとジャック。ここから友人二人も巻き込んだ、可笑しくも骨肉の争いの始まり始まり…というお話。

いやいや、これが面白かった。男女が共同生活する時にお互いの嫌がることを逆手にとった攻撃やら、色仕掛けやら、とあの手この手の嫌がらせ合戦が可笑しい。キャメロン・ディアスは相変らずの好色お下品パワー炸裂なのだが、彼女が演じると嫌味にならないのが人気の秘訣だろうか。今回も期待を裏切らないサービス満点の作品である。

それにしてもキャメロン・ディアスのデビュー作『マスク』で稀代のコメディアン、ジム・キャリーの「お相手」を務めた時に、まさか彼女が同じ域に達するなんて思いもよらなかった。今、この二人が共演したら、いったいど~なっちゃうんだろう?

ベガスの恋に勝つルール.JPG


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コメント 4

hash

こんばんは。
>今、この二人が共演したら、
ぜひ、観てみたいものですね。
by hash (2008-08-24 23:29) 

マヌカン☆

「マスク」の相手役の彼女、キャメロン・ディアスだったのですか・・・・・
印象が強かったのに、私の中では今の彼女と結びついていませんでしたw
いろいろな映画に出て欲しいですね^^
by マヌカン☆ (2008-08-25 00:24) 

丹下段平

hashさん、nice!&コメントありがとうございます。
この二人が共演したら、凄く濃いのが出来ると思うんですけどね。
クド過ぎるかも?
by 丹下段平 (2008-08-25 01:15) 

丹下段平

マヌカン☆さん、ありがとうございます。
そうなんですよ、共演してるんです。ジム・キャリーの印象が強過ぎて、キャメロン・ディアスはまだ添え物程度でした。何せデビュー作だったのでいたし方なかったのでしょうけど。
by 丹下段平 (2008-08-25 01:18) 

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