「サバイバル・オブ・ザ・デッド」 [映画(2010)]
いよいよゾンビの季節がやってまいりました。ゾンビの皆さんは元気に死んでますか!?(←くだらん)
さて、この『サバイバル・オブ・ザ・デッド』は“ゾンビ映画の巨匠”ジョージ・A・ロメロ監督最新のゾンビ映画。ゾンビに拘りぬく姿勢は妖怪を描き続ける水木しげる先生と相通じるところがあるだろう。
ゾンビは蘇った死体である。彼らは人肉を求め人間を襲う。感情はなく、人肉への欲望のみで行動している。この基本設定は変わらないので、後は舞台設定であったり、襲われる側の立場が変化するだけである。そんな中で、前作『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』は今までとは違った撮影方法にチャレンジするのと同時に襲われる側の人間ドラマを重視する、作家としての変化が垣間見えたのだが、今回はどのような展開があったのか…
物語は既にゾンビがはびこっている世界という設定。ロメロ監督にしてみればゾンビは蘇って当たり前で、そんな説明的なシーンは不要ってことなのだろうか。舞台設定としては主人公たちが逃げ込む場所として小さな離れ小島が用意されている。この島では2つの家系しかなく、いがみ合い敵対関係になっている。話はゾンビの扱いをめぐって対立する2つの家系の争いを通じて人間の業や愚かさを描いた人間ドラマが核になっている。したがって…
ほとんど怖くない
作品になってしまったことは、「ギャー」と劇場で叫びたいくらいのつもりで観に行ったこちらからすれば肩すかし。しかも長年ゾンビを描いてきたロメロ監督とすれば、ゾンビに愛着が沸いてきたのか、ゾンビが丸くなってきたようにも思え、それも怖くなくなってきた要因の一つだと思われる。
そんな意味では「ゾンビ映画を観てみたいけど、怖いのは苦手」って人には丁度良い塩梅になっている作品かもしれない。
もっとも、そんな人はほとんどいない気もするけど…
随分ご無沙汰してしまいました!
なかなか映画館へ行けなくて録り溜めした映画を見る日々です!
先日『グリーンフィンガーズ』というイギリス映画を観て
結構感動しちゃいました!
段平さんのイラストには、いつも『ウフッ』とする【笑】があって和みます!
by 薔薇少女 (2010-06-25 08:38)
そ~なんですね~。
なんとなくガッカリ・・・。
ロメロ監督というと、「社会派ゾンビの巨匠(どんなやねん)」というイメージだったんですが、そういうのは無かったのかな?
映画館でみるなら怖いゾンビみたいですよね。あ、家でもだけど。。。
by もももんがが (2010-06-25 14:29)
薔薇少女さん、こんにちは。
録りだめするとたまったままになりがちですよね。
イラストは前作の使い回しです。最初に描いた時なんだか違うなと思ったのですが、目が白眼じゃなかったんですね。今回はそんなとこを改訂しました。
by 丹下段平 (2010-06-26 07:56)
もももんががさん、こんにちは。
社会派って程ではありませんでしたが、人間ドラマでしたね。
怖いゾンビ観たいッス。
by 丹下段平 (2010-06-26 08:00)
もはやゾンビ、ライフワークなんですかね?なんだか記事が面白くて見たくなりました。丸くなったゾンビ(笑)。小さい頃、ゾンビ、怖くて泣いたなー。
by なぎ猫 (2010-06-26 15:50)
なぎ猫さん、こんにちは。
コメディではないので、丸くなったと言っても感覚的にやや、ってくらいです。
それほど面白くはないと思うので、あんまりお勧めいたしませんが。
by 丹下段平 (2010-06-27 00:05)
>ゾンビ映画の巨匠
これだけ、ゾンビにこだわりがあると、不思議と感心してしまいます。
当人曰く、走るゾンビは論外とか・・・
by hash (2010-06-28 23:35)
hashさん、こんにちは。
やはりひとつのことに打ち込む姿は美しいってことでしょうか。
機敏なゾンビはゾンビらしくないことは確かです。
by 丹下段平 (2010-06-29 02:07)