「ガリバー旅行記」 [映画(2011)]
「何となく知ってはいるけど、ちゃんと読んだことはない」ってカンジの古典文学『ガリバー旅行記』。これを今の時代にまともな映画化をしたところで観客を呼べるとは思えないけど、ディズニーあたりでアニメにしたら…。しかしこの『ガリバー旅行記』は実写。もちろん単に原作に忠実にはしておらず、現代風にアレンジしている。それよりも何と言ってもミソはジャック・ブラック主演ってところ。彼の個性が発揮されれば面白い作品になるのかも…?
ニューヨークの新聞社勤めのガリバー(ジャック・ブラック)は冴えない郵便配達係。何事にも消極的でチャンスを棒に振っている。そんな中、5年越しの片思いの相手、会社の同僚のダーシー(アマンダ・ピート)からバミューダトライアングルの旅行記を代わりに書いてほしいと依頼を受ける。独りバミューダトライアングルに船で向かったガリバーであったが、突然の台風に巻き込まれて難破。気がつくとそこは小人の国「リリパット王国」であった…ってなお話。
まぁ、予想通りなのだが、全面的にジャック・ブラックの個性に頼り切った作品になっていた。彼じゃなければ、どう考えても成立しない、大スターのアイドル映画と言っていい映画である。したがってストーリー的な面白さを期待するのではなく、風変わりな設定でのジャック・ブラックの「芸」を楽しむってスタンスがこの作品には相応しい。
しかし配給会社は題材が題材だけに子供客も多いと予想したのだろう。僕が観たのは3D日本語吹き替え版。字幕版の選択の余地なしって状況。仕方がないので吹き替えで観た訳だが、これでは彼の「ノリ」が失われてしまっていた。ジャック・ブラックのテンポに日本語を充てると違和感があって、かなりわざとらしく思えてしまうのには困った。まぁ、字幕で観たら傑作だったはず、とは思えないけどね…
”芸”はやはり現地語で見たいですね。ジャック・ブラックならなおさら。なんつっても私、大して英語理解してませんが。
しかし3D増えましたねー。
by なぎ猫 (2011-04-27 23:07)
出た頃のJ・キャリーを彷彿。今回の作品はプロデュースも携わってるとの事なので、彼のアイデイア満載?なんですかね。ケビン・コスナーみたくならない事を祈るばかりです。
by artfuldodger (2011-04-29 00:06)
なぎ猫さん、こんにちは。
吹き替えるとどうもしっくりこないんですよね。
何でもかんでも3Dにするのはどうかと思いましたが、同時上映の2D吹き替え版よりは吹き替えが気にならないかなと思って3D版を選びました。
by 丹下段平 (2011-04-30 11:26)
アートさん、こんにちは。
役者が製作もするとワンマン映画になりがちですね。これが監督も兼ねると全体のバランスを考えるんでしょうけど。
by 丹下段平 (2011-04-30 11:27)