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「ミッドナイト・イン・パリ」 [映画(2012)]

01金ヒ熊賞.gif

映画の冒頭で映し出されたのはパリの街角の風景。昼から夕方、そして夜と魅力的な映像に心奪われる。と、同時にウディ・アレン監督1979年の名作『マンハッタン』と街は違えど同じパターンであることに気付いた。『マンハッタン』はニューヨークの街への愛をドラマの背景に込めた大好きな作品。ならば今回はパリなのかと、タイトル前から期待にドキドキワクワク。

人気脚本家のギル(オーウェン・ウィルソン)は彼女のイネズ(レイチェル・マクアダムス)、彼女の両親と共に大好きなパリに訪れた。映画の脚本家として成功しているギルではあったが、小説家に転身しようと処女作を執筆中で、イネズはそんな彼の野望に反対していた。そんな二人の前に現れたイネズの知り合いの大学教授であるポール(マイケル・シーン)。なんでもうんちくをたれるポールにギルは鬱陶しさを感じていた。行動を共にする彼らから離れ、ひとりパリの街をぶらつくギルの前に現れたレトロな自動車。誘われるがままに乗り込んだギルが連れて行かれたのは社交クラブのパーティ。そこにいたのは本物のフィッツジェラルド夫婦、コール・ポーター、ジャン・コクトー、そして憧れのアーネスト・ヘミングウェイだった。ギルは1920年代のパリにタイムスリップしていたのだ…ってなお話。

ギルと共に昔のパリに迷い込んだ感覚が楽しく、次は誰と出会っちゃうのかワクワクしてしまう。ウディのパリの街への愛よりもパリの街が育んだ文化への憧憬がひしひしと感じられる。映画の雰囲気は『マンハッタン』よりも『カイロの紫のバラ』だろうか。以前ならウディ・アレン本人が演じただろう主人公もオーウェン・ウィルソンが演じた分、コメディよりもロマンチック度がアップしたように思える。まぁ、ウディ主演の『ミッドナイト・イン・パリ』が観たかった、などと無い物ねだりするのはよそう(とか言いながら書いちゃってるんだけどね)。とにかく、ここ数年の作品の中では飛び抜けて好き。最後に一言

こんなウディ・アレンの映画が観たかったんだよ!

ミッドナイトインパリ.gif


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コメント 2

なぎ猫

私は主演がウッディ本人でなくて本当によかったと思いました。それでなくとも、何だかプチウッディを見てる感じで。と、言うと批判してるみたいですが、とても楽しい映画でした。
by なぎ猫 (2012-06-24 21:35) 

丹下段平

ウディ主演だと多少皮肉っぽい展開があったかもしれませんね。それにパリは似合わなかった?
by 丹下段平 (2012-07-07 11:59) 

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