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ダービーの思い出 [競馬-雑記]

僕が日本ダービーを東京競馬場で生観戦したのはただ一度、1993年の第60回大会のみである。

その時のダービーはなかなか話題豊富で、皐月賞まではビワハヤヒデ対ウイニングチケットという構図に3番人気のナリタタイシンが優勝したものだから、ダービーではすっかり3強という事になって、どの馬が勝つのかと盛り上がっていた。また、名手・柴田政人がウイニングチケットで悲願のダービー制覇なるかと連日新聞を賑わせていた。

そんな中で、僕の本命は皐月賞に3着になったものの、進路妨害で8着に降着になってしまったガレオンだった。

昼過ぎに東京競馬場前に到着するなり、人、人、人…。JR府中本町から専用通路で競馬場に向かうも、人が多すぎてなかなか前に進まない。「こりゃ、やばいなぁ」と不安になったが後戻りはできない。ようやく東京競馬場に着いたが、物凄い数の観客。この頃毎週のように東京競馬場通いしていたが、こんなとんでもない数の観客は体験したことが無かった。もうどこに行っても人の波が絶えない。こんな調子じゃレース前に馬券売り場に並んでも買い損ねる恐れがあったため、ダービーだけは先に買っておこうと、ガレオンから数頭に流して馬連で購入。ついでに3レース前の馬券も買って正面スタンド前の観戦スペースに人を掻き分けて進む。やっとの事で居場所を確保したが、もう動けない。居場所といっても満員電車に揺られている状態と変わらず、やっと立っているといった状況。それすらやっと手に入れた場所という感じで、前のレースが終わって馬券を買いに行ったが最後、観戦できない恐れがあったので、もうダービーが終わるまで動かないことにした。

僕の本命のガレオンは元々足の弱い馬で、皐月賞が降着にならなければダービーの出走権を確保していたのだが、賞金が足りなかったためにNHK杯(当時GⅡでダービーのトライアルレース)に出走し、権利確保の2着で本番に臨んでいた。足の弱い馬なのに1回余計なレースを使わざるを得ず、期待は大きかったが不安も同じくらいあった。

やがてダービーが始まり、激戦の末に勝ったのは柴田政人のウイニングチケット。ガレオンは追い込んだが4着であり、馬券も外した。しかし今後に期待できる内容で、菊花賞は絶対ガレオンで決まりと思ったものだ。

家に帰ってニュースを観ると、ウイニングチケットが勝ったシーンの最後にゴール後ガレオンから騎手が下馬する姿が映し出され、ガレオンはレース中に足を故障して引退するとコメントがあった。僕はあまりの人の多さにターフビジョンを見るのもままならなかったため、その時まで知らなかったのだ。とてもショックでかなり凹んだ。

結局僕に残されたのはとてつもない疲労と、捨てられなかったガレオンから流した馬連の外れ馬券だけだった。

これは凄い! 日本ダービー十番勝負

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タグ:ダービー
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