おぅ、おぅ、江戸東京博物館に行ってきたぞ、ちきしょうめ! [芸術・文化]
前から行ってみたいと思ってたけど行ってなかった、江戸東京博物館に遂に重い腰を上げて行ってみた。
歴史は学生時代からあまり興味が沸かず、成績も…だったが、なぜか江戸時代だけは好きで、特に元禄文化・化政文化あたりは興味がすごくあるのだ(知識は無いけど)。もしもタイムマシンがあったら、行くなら絶対この時代の江戸である。北斎や広重の絵を買いまくり、芝居小屋で団十郎の歌舞伎を見て、夜は吉原…。失礼しました。
まぁ、こんな僕にはピッタリの博物館である。レトロな佇まいの両国駅から、国技館の横を抜けると、どでかい建物が宙に浮かんでいる。いや、勿論本当に浮かんでいる筈はないのだが、近未来的なイメージの建物である。
展示はその浮かんでいる部分なのだが、チケットは1階。行ってみるとやけに混んでる。何でも1階の特別展示室で『始皇帝と彩色兵馬俑展』ってのをやってるそうな。先にも書いたが歴史は全く駄目なのだが、チケット売り場に並んでる人たちの多くはそちらが目的の様子。「こりゃぁ、見といた方がいいかな」って事で、まずは『始皇帝と…』も見られるチケットを購入して先に特別展示室へ。
で、そちらの方は…
よく分かんなかったけど、滅茶苦茶古くてすっげぇ。
いいのかな、こんな感想で。馬鹿丸出しだよ、俺。猫に小判、豚に真珠。
で、いよいよ常設展示の江戸を堪能しに上へ。
いやぁ、広くて色々あって、滅茶苦茶面白いじゃん。
いいのかな、こんな感想で。本物の馬鹿だな、俺。
それにしても充実度は凄い。先に中国の古いの見たせいだろうか、見ている途中ですっかり疲れて、昭和になってからの部分は殆ど飛ばして見てしまった。江戸時代の日本橋付近のジオラマと両国付近のジオラマがよくできていて、その中に自分がいる事をイメージして見てたら、すっかり時が経つのを忘れ、見入ってしまったせいもあるだろう。まぁ、興味の中心は江戸時代なんだからしょうがない。後半部分はまた今度ゆっくり見よう。
いやぁ、それにしてもすっげぇ面白かったな。
ホント馬鹿だねぇ、俺。
岡本太郎美術館 [芸術・文化]
初めて岡本太郎美術館に行って来た。住んでいるところから1時間もかからないのに、最寄り駅の小田急線・向ヶ丘遊園駅から少し離れた所にあるため、面倒がって今日まで行ってなかったのだ。
実際行ってみると、やはり向ヶ丘遊園駅からは遠く、歩くと20分くらいはかかる。しかし、その行程のうち半分くらいは、生田緑地の自然の中を歩くことになるので気分良く行ける。美術館はその公園の一番奥にある。
自然と調和した近代的だが景観を邪魔しない建物に入っていくと、ありました、ありました。上の写真にある可愛い顔がお出迎え。ここが美術館の玄関になる。もうここからは理屈はいらない、素直に楽しめばいいのだ。
思えば岡本太郎を最初に意識したのは、万博の太陽の塔だった。子供ながら(子供だから?)太陽の塔は、万博会場の中で一番好きだった。月の石は3時間待ちで見られなかったけど、太陽の塔が見られたので大満足だった。だから写真もいっぱい撮った。今でも高速で大阪を通過する度に太陽の塔が見られるので、それだけで嬉しい。
もちろん美術館には太陽の塔のちっこいのもある。その他にも今話題の巨大壁画『明日への神話』の原画もある。修復された壁画を見に行ってないが、この原画自体も結構大きい。あまり大き過ぎるよりかえって見やすいのではないか。その迫力にはこの大きさでも圧倒される。
そして今は企画としてウルトラマンの展示をしている。実はこれもあって今回行ってみようと思ったのだ。初代ウルトラマンに関するものが中心で、レッドキングやシーボーズなど懐かしい怪獣に出会える。岡本太郎も映画に興味があったらしく、実際に大映のSF映画『宇宙人東京に現わる』のパイラ星人は彼がデザインしている。この映画、実は観ていないのだが、みうらじゅん氏が絶賛しているらしいので、何となくどんな映画なのか読める気がする。
美術館を充分堪能した後、売店に寄ると、ある、ある太郎グッズ。やはりこれでしょう! と手にしたのは太陽の塔の置物。ベタだが買ってしまった。他にも鯉のぼりやピンバッジも魅力的だったので、誘惑に負けてトータル5千円くらい使ってしまった。
お土産を手に、また森を抜けて駅に向かう僕の背に、太陽の塔が「また来いよ」と手を振った(ウソ)。