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「野良猫ロック ワイルドジャンボ」 [映画-DVD]

野良猫ロック・ワイルド・ジャンボ前作がとても面白かったので、シリーズ第2弾のDVDも慌てて購入し早速観た。驚いたことにシリーズと言っても全く前作との関連は無く別の話であった。監督も藤田敏八に変わっている。共通するのは梶芽衣子、范文雀、藤竜也、和田アキ子が続いて出てるくらいなもので、しかも和田アキ子にいたっては前作の出演シーンの使いまわしとかなりいい加減である。

でも、でも…またまたすんごく面白かった!

以前『帰らざる日々』の記事で藤田敏八監督作品は、それ以外はピンとこなかったという内容のことを書いたが、その時点ではこの作品は観ていなかった。

すんませんでしたっ! お見それしましたっ!

と、まずは謝っておきたい。とは言っても故人だからどうしようもないのだが。因みに前作の監督は長谷部安春。監督が変わると映画のタッチも変わり、アクション映画色が薄まり青春映画っぽい感じになった。藤田監督は翌年『八月の濡れた砂』を撮る事になるのだが、この作品の雰囲気を引き継いでいる(尤もあちらはあまり好きではないが)。

端的に言ってしまうとこの映画は『俺たちに明日はない』+『冒険者たち』みたいな感じ。ちょっとこれじゃ良過ぎるかもしれないので、ロジゃー・コーマンの作品とかピーター・フォンダの主演した一連の作品みたいなイメージ。刹那的な若者達(ペリカンクラブ)に新興宗教団体・正教学会幹部の愛人(范文雀)が学会のお布施を運ぶ輸送車を襲い、現金を強奪する計画を持ちかける。その計画に乗ったペリカンクラブの面々は海で面白おかしく準備を始める。綿密な計画は上手くいくかと思われたが…。と、こんなストーリー。それにしても前作が右翼団体で今回が新興宗教(それもあそこの事だよなと思わせる名前)が相手。ヤバ。

梶芽衣子は前作の不良グループのリーダー役から一転、ペリカンクラブの一員でマスコット的なポジション。明るく開放的な役柄は珍しいが、水着のサービスシーン(?)もあったりして別な一面が垣間見えるのがいい。范文雀はミステリアスな役柄で、こちらも雰囲気がピッタリで魅力的。前回は敵役だった藤竜也はメンバーの一員で、リーダー格には地井武男。若手売出し中だった夏夕介。そしてもう一人は前田霜一郎。この役者、後年、ロッキード事件の渦中にあった児玉誉士夫邸にセスナで特攻死した張本人と知りビックリ。

それにしてもサブタイトルの『ワイルドジャンボ』って何の事だったの?


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