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「俺たちダンクシューター」 [映画(2008)]

実はアメリカのプロスポーツが好きで、BSで放送される時は結構観ている。アメリカで人気があるのは、一般的に4大スポーツと呼ばれているもので(これにカーレースを入れて5大スポーツと呼ぶ場合もある)、野球(MLB)、アメリカンフットボール(NFL)、バスケットボール(NBA)、アイスホッケー(NHL)ということになる。僕はMLBとNFLが特に好きなのだが、この『俺たちダンクシューター』のバスケットボールはそれほど詳しくはない。

何でも1970年代にNBAに対抗して実在したABAというバスケットリーグがあったそうで、この映画のフリント・トロピックスもそのABAに加盟していたチーム(実在はしなかった)という設定である。実力は無く、最下位街道驀進中のトロピックスであったが、趣向を凝らした見世物で何とか観客を呼ぼうとしてはいるが客席は閑古鳥が鳴いている。チームの中心選手は一発屋の歌手で、歌の儲けを元にチームを興し、オーナーとコーチも兼務するジャッキー・ムーン(ウィル・フェレル)。ある日、リーグのオーナー会議が行われ、ABAはNBAに吸収されるとオーナーから告げられる。これでNBAに入れると大喜びするジャッキーであったが、NBAに入れるのはネッツ、ナゲッツ、スパーズら優良4チームだけで、他は解散しなくてはならないと説明され大激怒。結局ジャッキーの提案でシリーズの成績の上位4チームということになった。張り切るジャッキーは早速元NBAセルティックスに所属していたエド・モニックス(ウディ・ハレルソン)をチームに迎え入れる。しかし今までいた選手との不協和音が起こり、さらにエドは万年ベンチウォーマーだったことも判明。コミッショナーからはホームで常に2000人以上の観客が集めることが必要と追加条件も出された。それからジャッキーの涙ぐましい観客動員のためのイベント作戦が始まる。果たしてトロピックスは4位までに食い込めるのか、さらに観客でアリーナを埋めることができるのか…というお話。

以前から「アメリカのスポーツ物にハズレなし」と思っていた。この作品も大袈裟に描かれてはいるが、実際にあったようなことに取材し映画にしているらしく、馬鹿馬鹿しくも必死な姿に、爆笑と同時に哀愁も感じられる。そして最後には応援せずにはいられなくなる。チーム全体にスポットが当っているので、決してウィル・フェレルのワンマン映画にはなっていないが、彼の個性を活かしたアメリカらしいカラッとしたコメディに仕上がっている。そして更に言えば、NBAに興味がある人なら一層楽しめると思う。あのスパーズがこんな連中と一緒にやってたんだ、と思うだけでも可笑しい。

それにしても北京オリンピックのバスケットの試合は全く無視されてるよなぁ。NBAのドリームチームが出場してるはずなんだけど…

俺たちダンクシューター.JPG


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アートフル ドジャー

海外のスポーツ(特に米のプロスポーツ)は有料放送で懸命に観てた時期ありました。もうやめてしまいましたが。
by アートフル ドジャー (2008-08-17 22:31) 

丹下段平

僕も有料放送に契約しようか迷ったことがありましたが、多分あまり観られる時間もないと思ってしませんでした。月間契約じゃなくてプリペードカードみたいなもので観た時間だけ引かれるようなシステムなら利用するんでしょうけどね。
by 丹下段平 (2008-08-18 00:08) 

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