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「戦国野郎」 [映画-DVD]

戦国野郎 メチャメチャ面白いよ、これ!(クライマックス前までは)

大好きな岡本喜八監督の作品で、今回初めてDVDで観たんだけど、とにかく面白い!(クライマックス前までは) タイトルのセンスがイマイチだから、ずっと見逃してた(機会も少なかったし)けど、こんなに面白いなら大きなスクリーンで観とくんだった。

多くの人にお勧めしたいのであえて詳しいストーリーは書かないけど、主人公は元忍者(抜け忍)の吉丹(加山雄三)が抜けた武田信玄の忍者に追われながら旅をしている(忍者は抜けると殺される。まぁ、ヤ○ザと同じで辞めたらただじゃすまないのだ)うちに、追っ手の一人と仲良くなり、またまた出会った木下藤吉郎(蛇足ですが、後の豊臣秀吉です。本当に蛇足でした)のアイディアで、しばらく馬借(平たく言えば運送業ですね)の集団の中に身を隠す。その馬借に木下藤吉郎が鉄砲300丁の輸送を依頼するのだが、武田軍を惑わすために村上水軍(海賊)にも囮とは言わずに同様の依頼をするのだが、途中で気づかれてしまい、怒った村上水軍も鉄砲300丁を狙って馬借を追うという三つ巴の攻防が始まり…。

とまぁ、ざっと(でもなかったか)話はこのように展開するのだが、馬借の頭領の娘(星由里子)に惚れられたり、その娘に惚れている馬借の仲間から嫉妬され裏切られたり、吉丹をずっと狙っている追っ手の忍者に付き纏われたりと、いろいろなエピソードが交差しながらクライマックスに向かうのだが、肝心のそこがなぁ…。本当にそこまではメチャメチャ面白いんだよ! だけどさ、腰砕けなんだよな~。え~、って言いたくなるような解決の仕方なんだよな~。それにその後、ずっと主人公を付け狙っていた追っ手の忍者と1対1になるんだけど、そこもな~。ここが黒澤明との差な椿三十郎 んだよな。「椿三十郎」でもちゃんとクライマックスを同じようなシュチエーションで、超弩級の盛り上げ方をしているんだけど、この映画にはそれがない。だから後に残る名作にならなかったんだと思うんだけど、本当に残念!

でも、この映画の役者はみんないいんだよ。主人公の加山雄三とお相手の星由里子は若大将シリーズでお馴染みのコンビだけど、こっちの方がよっぽど魅力的! 特に男勝りで気の強い馬借の頭の娘を演じた星由里子はとても可愛い。こんなに魅力的な女優さんだったんだと180度見る目が変わった! それに村上水軍の頭を演じた水野久美! こっちも負けないくらい魅力的だ。可愛さの中に妖艶な色気があり、

もう僕、たまりませんっ!

この2人の女優目当てだけでも一見の価値ありな映画だと思う。(クライマックス前までは)

 


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