「メル・ブルックスのサイレントムービー」 [映画-DVD]
若き日に観て感動した映画を
年老いてから再び観ることをしてはならない
なぜなら、良き想い出を紙屑の様にゴミ箱に捨てる行為に等しいから
-2006年6月 俺
この映画を最初に観たのは中学生の時だっただろうか。古いメモを見ると試写会に当たってイイノホールで観たと書いてある。まだ映画の面白さが少し分かった頃の事である。
笑った、かなり笑った、椅子から転げ落ちんばかりに。
そしてあれから、な、な、なんと30年近く過ぎて、また観てみたくなったのでDVDを購入した。
すべってる、かなりすべってる(特にメルが)、クスリとも笑えない。
もう「どうしたの」って聞きたいくらい外しまくってる。あんなに笑った俺は、いったい何だったの? 特に監督・主演のメル・ブルックスが寒い。これ程豪華な出演者を相手にしながら空回りばかりしている。救いは『ヤング・フランケンシュタイン』から続けてメルの映画に出たマーティー・フェルドマンくらいか。あの異様なギョロ目は健在。
それにしてもこの映画を観たすぐ後に名画座で『ブレージングサドル』も観て、メル・ブルックスはフェイバリット且つフェイマスな監督であった筈なのに、とんだ見込み違いだったようだ。
但しこの映画はタイトル通りサイレントなのだが、一箇所だけ(一言だけ)台詞が入る。ちょっと意外な人物が喋るのだが、そこだけは粋。
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