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「ユビサキから世界を」 [映画-DVD]

ユビサキから世界を見つかった 何が? 永遠が

ランボーの詞の引用、映画ファンなら誰しもゴダールの『気狂いピエロ』で使われていたことを思い出す。冒頭、現代社会の授業中に主人公・リンネのモノローグで使っているのだが、あまりにもベタな引用なので、青臭い映画青年の作品という気がするが、“セカチュー”ユキサダの新作である。

冒頭の谷村美月の表情がイイ。彼女は本当に才能ある女優だと思う。授業中、退屈そうにしてるだけなのに何が始まるんだろう、と期待感が高まる。しかし、この作品の良い部分って殆どここまで。他の女優と谷村のレベル差が大きく、真剣に自殺しようとしているのは谷村だけ(尤も設定もそうなのだが)で、後は「自殺する必要無いじゃん!」としか思えず、一旦別れてからの各々のエピソードも空回り。だが、肝心の谷村のエピソードも脚本・演出が最悪。ゾンビかと思った。

これが日本映画界のホープ(いや、もうエース?)の作品と言うなら情けない。『GO』が良かったのはまぐれ? 『セカチュー』がヒットしたのは宣伝力?(そうなんだけどね) あまりにも薄っぺらく、残念ながら化けの皮が剥がれた感じさえする。きっと、彼の師匠である岩井俊二が撮ったら面白くなったんじゃないかな。

この作品、ユキサダの『コテサキで映画を』というタイトルが相応しいと思う。


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