2007年上半期を振り返って [映画-雑記]
気がつけば2007年も半分が過ぎてしまった。最近は時の流れがいっそう速く感じられて焦ってしまう。
今回はひとつの節目として、今年度前半の映画について簡単に振り返ってみたい、のだが、勿論自分が観た範囲内の話である。
先ずは「女性監督」の台頭。これは昨年からの傾向ではあるが、今年もその流れは変わらない様子。僕が上半期に観たのは『さくらん』『檸檬のころ』『赤い文化住宅の初子』。洋画でも『リトル・ミス・サンシャイン』(夫と共同監督)『あなたになら言える秘密のこと』『ホリディ』と、結構多い事が分かる。邦画の場合、ゆったりとしたテンポで日常的な様子を丁寧に描写しているタッチが特徴だろうか。悪く言えば冗長に感じる箇所もあり、テンポの悪さも共通しているように思える。この辺りは自動車の運転にも似たものを感じる。このタッチが作品の素材とマッチすればとても効果的なのだが、ひとつ間違えると、単に退屈な作品に陥り易い危うさも見受けられる。でもまぁ、女性監督作品はまだまだ作られることだろう。
もうひとつ気付いたのが「オヤジ奮闘映画」である。『世界最速のインディアン』『ロッキー・ザ・ファイナル』『プロジェクトBB』を挙げたい。70歳を越えた男の世界最速へのチャレンジ、60歳を超えた男のボクサーへのカムバックと世界チャンピオンへの挑戦、50歳を超えた男の危険なアクション。そして夫々が印象に残る作品であった。高齢化社会の日本からこんな作品が生まれなかったのは残念だが、今後作られそうな予感がする。
と、こんな感じで振り返ってみたが、今年の後半はどんな作品が観られるのか楽しみである。
2007-07-04 02:00
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脚本等のリメイク化っと一緒で、一種のブームな様な気もしますね~。女性らしい観点等とよく、評論がありますっがその域を脱して撮り続けられる、才能有る女性監督の出現が望まれます。
by アートフル ドジャー (2007-07-04 11:48)
女性だから…ってなことは言いたくはないのですが、やはり傾向みたいなものはあるような気がしますね。日常的な題材もいいのですが、あんまりそればっかりでは飽きられてしまいそうです。
その一方、映画の観客が女性中心になってきているので、そんな作品が観客の嗜好とマッチしているために支持されている側面もありそうです。
by 丹下段平 (2007-07-05 03:54)