「選挙」 [映画-DVD]
まだ小泉自民党だった頃、川崎市議会議員の補欠選挙に自民党から出馬した山内和彦氏の選挙活動を追ったドキュメンタリー。山内氏は川崎市の出身ではなく、自民党に適当な人材がいなかったため公募で選ばれたいわゆる落下傘候補。山内氏の場合は今回が初めての立候補だったため選挙のせの字も知らず、周囲の先輩議員や選挙参謀に厳しく指導(怒られ?)されながら健気に戦うしかない。投票日が近づくにつれて周囲は疲れと緊張感でピリピリムードとなり、献身的だった奥方もついにぶち切れて、八つ当たりされながらも活動を続ける姿は痛々しい。
それにしても立候補すると(と言うか議員になっても)色々な所に顔を出すことになるんだなと感心するやら呆れるやらで、幼稚園の運動会、老人会の運動会、地元の祭りなどに出掛けて行ってはPR活動を実行する。背広にタスキ掛け姿なのに、そんな場面でラジオ体操したりみこしを担いだりする姿は明らかな場違いで滑稽としか表現しようがない。僅かな睡眠時間以外は秒刻みのスケジュールで、ボーッとしているなんて許されない。街頭活動で握手を求めても殆どの人に無視されて、たまに握り返してくれる人がいれば観ているこちらもホッとしたりする。
あ~、こんなの俺はムリ!
いや、割り切ってやれないことはないけど、自ら望んでしようとは思わない。そこまでして議員になりたいと思わないし、思った事もない。このドキュメントを観て「やってみたい」と思った人は是非チャレンジしてほしい。お祭り好きな人は適任かも。
だけど山内氏って、単に議員になりたかっただけで、川崎市のために何かしたい、なんて気持ちはさらさら持ち合わせていなかったのではなかろうか。案外議員なんてこんなものかも。
だったら山下万葉でもいいじゃないか!? (→参照)
古今東西、今も昔も選挙民のことを本気になって考えてくれる政治家は少ないというかいなくなりました。所詮わが身可愛さゆえの「嘘のお願い」をしている政党の多いこと、多いこと~~~ウンザリ。
by ばん (2008-06-22 22:20)
ばんさん、コメントありがとうございます。
結局政治家は自分の利益しか考えていないのでしょうかね。そうじゃない人もいるかもしれませんが、大多数は権力志向にしか見えません。
by 丹下段平 (2008-06-23 01:37)