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「幸せの1ページ」 [映画(2008)]

別にファンって程ではないのだが、ジョディ・フォスターの出演作は結構な本数観ている。今回も特に観たいとは思っていなかったのだが、ポスターの彼女の笑顔につい惹かれて鑑賞することになった。普段はシリアスな感じが多いが、爽やかな笑顔は久しぶりのような気がしたし、ジョディが出る映画なら面白いかもと思えた。僕にとってジョディ・フォスターは「好き」よりも「信頼」できる女優ってことなのだ。

そのジョディ・フォスターが、10歳でアカデミー助演女優賞にノミネートされた『リトル・ミス・サンシャイン』の天才子役アビゲイル・ブレスリンと共演したのがこの『幸せの1ページ』。元天才子役対現天才子役の激突。こりゃ、面白くならない筈がないと思いきや…

イマイチ

だった。決してつまらない作品ではないのだが、さして盛り上がらず、ラストも「あれ、これで終わり?」って感じであっけない印象。実はこんな作品が一番記事にするのが難しい。

物語は、南海の無人島で暮らしている科学者の父(ジェラルド・バトラー)と娘のニム(アビゲイル・ブレスリン)。父は研究に没頭し、娘はオットセイ、ペリカン、トカゲ、海亀を友に伸び伸びと過ごしていた。ある日、ニムが大ファンの小説『アレックス・ローバー』シリーズの作者アレックス・ローバー(つまり主人公と作者が同名)からメールが届く。彼女らが暮らす島の火山について教えて欲しい、と。インディ・ジョーンズのようなアレックス・ローバーの作者であるアレクサンドラ・ローバー(ジョディ・フォスター)は実はヒーローとは程遠い引きこもりで神経質な女性で、次回作の執筆に行き詰っていた。火山での冒険活劇にしたため、詳しく知る必要があってメールしたのだった。そんな中、ニムからのメールで彼女の父が海に出たまま帰って来ず、彼女も火山を調べに行った時に怪我をしてしまい困っているので助けに来てほしいとメールが届く。責任を感じたアレクサンドラは南海の孤島に向う決意をするのだが、なかなか家の外に出られず…

ベストセラー女流作家が冒険の旅に出る、となると『ロマンシング・ストーン』を思い出すのだが、この『幸せの1ページ』はそんな大冒険にはならない分、いささか肩すかしを食った印象。主要人物3人が夫々の場所で別の体験をするのだが、お互いの絡みが殆どないのが盛り上がらない原因のひとつであろう。3つも話が同時進行すると、どうしても個々のエピソードの描き方が大まかになってしまい消化不良になってしまう。特に引きこもりのジョディ・フォスターが地図にも載っていないような辺鄙な孤島に辿り着くまでだけでも一本の映画が出来るくらいのものだと思えるが、案外しっかり着いてしまう。実際この前観た『Mr.ビーン』はそれだけで一本の映画にしてしまっている。

ちょっとあっさり味の(一応)冒険映画ではある。天才女優も二人出ている。それなりに観られる作品、って感じかな? でも天才女優よりもオットセイとか動物の演技の方が良かったりするので…

幸せの1ページ.JPG


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マヌカン☆

期待していたのですが 、見に行くときにはそれを少し割引することにいたします^^
ジェラルド・バトラーに期待して行ってみようかな・・・・(やっぱり期待してしまうw)
記事にするのが難しい記事って確かにありますね
by マヌカン☆ (2008-09-11 00:33) 

丹下段平

マヌカン☆さん、こんばんは。
色は濃いのに、口に入れてみたら予想外に薄味だった食べ物って感じかな?
ちょっと拍子抜けすると思います。
by 丹下段平 (2008-09-11 01:49) 

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