「アデル ファラオと復活の秘薬」 [映画(2010)]
デビュー当時は野心的な作品を発表して注目に値する監督だったけど、次第に商業的な方向に偏っていき、気がつけばどこにでもいる10人並みの監督になっている…最近のリュック・ベッソンは、こんなよくあるダメなパターンの道を歩んでいるように思える。
20世紀初頭、ルポライターのアデル(ルイーズ・ブルゴワン)は取材のため砂漠の国にいた。しかし彼女の真の目的は病に伏している妹を救うため、ある物を探していた。ようやくそれに近づいたところ、宝を探している一派に捕らえられてしまう。間一髪で逃れたアデルはパリに帰る。その頃パリでは復活した空飛ぶ恐竜が街を騒然とさせていた…ってなお話。
1980年代前半、彼が日本に紹介されたばかりの頃は、ジャン=ジャック・ベネックスやレオス・カラックスらと共にフランス映画界の新星として人気監督の仲間入りし、その後も中では一番順調に歩んできたのだが、ここ数年の作品は「どうしちゃったの?」と言いたくなってしまうようなものが続いている。元々商業映画寄りではあったのだが、今やハリウッドの下請けみたいな印象を受けてしまう。
この『アデル ファラオと復活の秘薬』も娯楽アクション。それを悪いとは言わないけれど、作家として独自のものが見当たらない上、タッチが思いっきり軽い分、緊迫感に欠け物語が一向に盛り上がらない。まるで出来のよくないハリウッド映画みたいである。唯一ハリウッドがしない(できない?)ことはヒロインが裸になるくらいなものか。
どうやらシリーズ化したいみたいだけど、はっきり言って次回作を期待するに値しない。このテのものは大金を注ぎ込めるハリウッドに任せておけばいいんじゃないのかなぁ…
いやー残念です。
個人的に「トランスポーター」は結構好きなんですけど、(バカで)
ベッソン・・・どうしたことでしょうねぇ。
やはりこの主役を口説くために作ったのでは・・・。
by もももんがが (2010-07-28 09:37)
>唯一ハリウッドがしない(できない?)ことは
ヒロインが裸になるくらいなものか。
>ハリウッドに任せておけばいいんじゃないのかなぁ…
ウンウン(゚▽゚*(。_。*)ソウソウ
イラストは目がチョットコワいかもぉ~?!
眉と口元はそっくりですよぉ~(o´・∀・`o)ニコッ♪
ミイラさんたちが甦るシーンは楽しかったですぅ(笑´∀`)
by 薔薇少女 (2010-07-28 10:32)
>最近のリュック・ベッソン
ミラ・ジョヴォヴィッチに捨てられたことを、未だに引きずっているのではないかと思います。
本作でのジャンヌ・ダルク像に対する扱いは、八つ当たりとしか思えないです。^^
by hash (2010-07-29 00:27)
もももんががさん、こんにちは。
もう少し何とかなるでしょ、って出来なんですよね。プロデュースに専念して監督は他に任せた方が良かったかも?
by 丹下段平 (2010-07-31 10:49)
薔薇少女さん、こんにちは。
イラストは整った顔の美人ほど描きにくいです。描くなら個性的な顔の人が好きなんですけどねぇ…
by 丹下段平 (2010-07-31 10:51)
hashさん、こんにちは。
なるほどですね~。気がつきませんでした。
それにしてもケツの穴が小さいですねェ。
by 丹下段平 (2010-07-31 10:52)
私の学生時代の同級生にはレオンが大人気でした。私はレオンはあんまり好きではなくて、その前のニキータが結構好きでした。大物になるとは寂しいことですね。
by なぎ猫 (2010-08-01 00:10)
なぎ猫さん、こんにちは。
やはり才能は枯渇していくんですかね。ずっと高いレベルを維持するのは困難なことなのかもしれません。しかしそれ以上に作家としてのスタンスの変化が残念なところです。
by 丹下段平 (2010-08-03 02:23)