「名前のない女たち」 [映画(2010)]
以前はよくあった裏街道物も、平成という時代に合わないのか、最近ではすっかり影を潜めてしまった。たまにあってもコメディタッチだったりすると、やっぱりなんだかピンとこない。この『名前のない女たち』(佐藤寿保監督)はAV(アダルトビデオ)の世界を取り上げた作品。同名でベストセラーになったノンフィクションの映画化。
同居する母親(渡辺真起子)から虐げられ、会社でも存在感のない地味に生きるOLの純子(安井紀絵)。ある日ふと途中下車した渋谷でスカウトマン(新井浩文)に「人生を変えてみないか」と誘われて、つい同行してしまった先はAVの撮影現場。戸惑っている内に撮影はスタートする。途中で吹っ切れた純子はアキバ系コスプレAV女優の桜沢ルルとしてデビューする。何本か出演する内に元ヤンキーの綾乃(佐久間麻由)と親密になり、熱烈なファン(草野イニ)もつくようになった。それなりに順風満帆であった綾乃であったのだが…というお話。
家にも職場にも居場所が見つけられない主人公が、AVの世界だけに自分の存在理由を確認することができ、のめり込んでいく姿は痛々しい。確かに自分を変えることは出来たが、使い捨ての世界にしがみつかなければならない孤独さは哀しい。こんな純子の姿にリアリティを感じたのは、元がノンフィクションだから当然で、AV女優になる典型的な女性像なのかもしれない。画面からは哀愁はあってもエロスは感じなかった。
でも裏街道物、昔からあまり好きじゃなかったんだよね~(なら観んなよ!!)
なるほどね~。
こういう作品て、色香も伝わらないとNGですよね。物語が物語りなだけに、、、。
by もももんがが (2010-09-21 13:48)
成人映画で毛も出てきますが、そんなに色気を感じなかったです。
まぁ、こちらが歳をとったってことかもしれません。
by 丹下段平 (2010-09-23 11:14)
>裏街道物
結構好きだったりしますキャッ♪(*ノдノ)
DVDが出たらレンタルしようかな( ´,_ゝ`)フフッ
by 薔薇少女 (2010-09-24 16:24)
この本、覚えてます。本屋で立ち読みして購入しようかと思ったことあります。
ポルノの世界の映画、ブギーナイツを思い出しました。(←大好きなんです。)なんだか切ないんですね。
by なぎ猫 (2010-09-24 22:55)
薔薇少女さん、こんにちは。
裏街道物好きですか。
まぁ、そんなにアウトローな映画じゃないので、あんまり期待しないでくださいませ。
by 丹下段平 (2010-09-25 00:21)
なぎ猫さん、こんにちは。
主人公の置かれている立場や心情を考えると切なくなります。
by 丹下段平 (2010-09-25 00:22)