三遊亭円楽in「進め！ジャガーズ 敵前上陸」

 

三遊亭円楽師匠が引退するということで、十数年ぶりに「笑点」を観た。さすがにお馴染みのみんなは随分老けていて、昔を知る者としては懐かしい気持ち以上に淋しく思えた。

 たまたまであるが、最近買ったDVDに若き日の円楽さんが出ていた。それが「進め！ジャガーズ　敵前上陸」である。この映画はタイトルと中原弓彦（小林信彦）が脚本を書いている事を知っていて、買おうかどうしようかと迷っている時に目に飛び込んできた『ここまでやるか　ドタバタナンセンス　ギャグパロディの洪水　これが噂の　超カルトムービー』というDVDのコピーに背中を押されて購入した。

ストーリーは、世界征服を企む秘密結社が資金源の金塊をジャガーズのヴォーカルに偶然見られてしまい、秘密を知られたからには消せ、ということでジャガーズは命を狙われてしまい逃げ回るというもの。殆どビートルズの映画「HELP！」のパクリ、いやいやパロディである。

しかし、あまりにもチャチな演出、編集、演技で、実は半分観たところでうんざりしてしまい、観るのを止めてしまっていたのだが、「笑点」を観てからこの映画の事を思い出し、最後まで観た。まぁ、どうってことない映画だった。「気狂いピエロ 」のパロディなんかあってマニア心をくすぐられるところもあったが、あまり他人にお勧めできる映画ではない。

但し、円楽さんは実に美味しい役で登場している。万が一これから観る人もいるかもしれないのでネタバレは書かないけど、オチまで用意されていて、円楽ファン（いるのか？）にはたまらないだろう。それから若き日の伊東四朗が見られるのも貴重だ。それからそれから中村晃子！　昔のアイドルって今見るとトホホって感じがするもんだけど、彼女は現代にそのまんま出てきても人気が出るんじゃないかな。可愛いです！

 

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