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「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」 [映画(2006)]

予定が狂って3時間ほど時間がポッカリ開いてしまい、ならば映画を観ようと調べたら、丁度都合よかったのが『スケバン刑事』と『涙そうそう』。どちらにしようか迷ったが、この映画の脚本が、昔角川映画とかによく書いていた丸山昇一だったので、このベタなイメージを壊すような意外性をちょっとだけ求めて、『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』を観ることにした。ちなみにテレビシリーズはⅠ~Ⅲまで、それぞれ1、2回づつしか観ていなかった。だから特にテレビシリーズに対して思い入れとかはない。

でも『スケバン刑事』で主演があややである。到底期待できないと思いつつ、覚悟をきめて観たのだが、これが意外に面白かったりするので侮れない。いや、もしかすると期待度限りなくゼロに近い状況で観たから、面白いと感じたのかもしれない。いやいや、多分そうなのだろう。

正直なところ、駄目な部分も多い。あややは予想よりも遥かに頑張っていたが、他の子の演技が…とか、脚本に相当無理があるとか、一斉射撃を受けたあややに殆ど弾が当たらない等のご都合主義の演出とか、挙げたら限がないくらいだが、それよりも良い部分を拾ってみたい。

松浦亜弥が予想よりも遥かに良かったと書いたが、凶暴で性格が超きつそうな少女に見えたから大したものである。学園祭演技も覚悟したが、全然そんなことはない。歴代の「スケバン刑事」の中では一番強そうである(尤もヨーヨーの扱いがまだ全然上手くない設定のため肉弾戦に限る)。映画評とかでは色眼鏡で見られている気がするが、彼女にとってはとても不幸なことである(いや、観る前は僕も…)。

あと、設定が結構良い。潜入した学園で、クラスのいじめられっ子に情報源として近づく内に友情が芽生え、最後は事件の鍵を握る彼女のピンチを救うために戦うというのは泣ける設定。ベタな気もするが、これが一番説得力ある展開に思える。具体的な何かを原動力にしないと、ボロボロになるまで戦うなんてことは不可能だろう。そのいじめられっ子が事件に巻き込まれていく設定もなかなかで、いじめられた心の傷を癒すために立ち上げたHPを悪の組織に利用されてしまう設定が悲しい。

あと上手くはないけど石川梨華の敵役が適役だったりと、面白くなりそうな可能性はあったのだが、全体的に大味な印象は拭いきれない。大の東映作品なのだから、CGにはもっと金をかけてもらいたかった。それでも、気合を入れて観に行かなければ結構楽しめる作品にはなっていると思う。


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