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「厨房で逢いましょう」 [映画(2007)]

また最近流行の(?)グルメ映画。でもハリウッド製ではなくドイツの作品。ハリウッド映画は良くも悪くも予定調和的な展開で先読みし易いが、ヨーロッパの映画はお約束な展開にならないケースが多く、先が予測できない。それが面白い一方、「なんでこうなるのっ!」と納得し難い展開になることも少なくなく、僕の理解の範囲外となってストレスがたまったりもする。が、この映画はそんな心配は不要。

グレゴアはかなり太目の有名シェフ。ドイツの片田舎でテーブルが3つしかない小さなレストランを開いている。味を追求してきた半生のため独身。そんなグレゴアが密かに想いを寄せているのが近くのカフェで給仕をしているエデン。ある日、公園で水に落ちそうになっていた彼女の娘を助けたことでエデンと知り合うことに。グレゴアはエデンの娘の誕生日にお手製のケーキをプレゼントする。しかしその子はダウン症のためケーキが食べられない。エデンは床に落とされたケーキのプラリネを口に入れてみる。それは楽園を思い浮かべてしまう程の魅惑の味がした。すっかりその味に魅了されたエデンはグレゴアのレストランの厨房を訪れた。そこで出された料理がこれまた絶品。グレゴアの料理の虜になったエデンは、それから頻繁に厨房を訪れるようになる。そしてそんなエデンのレストランに通う姿が町の噂となり、それが彼女の夫の耳にも届いて…という物語。

エデンと夫の仲が冷え切っている設定ならば、次第にグレゴアに惹かれて行くんだろうな、とか思うところだがさにあらず。エデンは夫を愛しており、グレゴアの料理を食べた日の夜はハッスルしてしまい、エッチモード全開になってしまうのだ。一方グレゴアはエデンに対する気持ちは募っていき、それを伝えられずに悶々としてしまう。エデンのグレゴアに対する気持ちは良いお友達。エデンはそんな気持ちを知ってか知らずか料理だけはタダでしっかり食べて帰っていくちゃっかり娘。いったいこの恋の顛末はどうなるんだ、と気を揉んでしまう。しかもこんな調子じゃ物語の落とし所が読めない。しかもハリウッド製じゃないヨーロッパ映画。結末はハッピーエンドなのか悲劇的なのか…はぜひ劇場で。

それにしてもグレゴアの料理が凄く美味しそうなので、空腹時に観るには相当辛いかも?

 


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アートフル ドジャー

 S・ヒックスの最新作が公開になりますね~。多分マーサの幸せのレシピのリメイクだっと思うんですっが・。ハリウッドも日本のTVみたいにグルメ系に失敗無し?みたいな法則でも発見したんですかね~。そっれとも日本だけのブームかな?。
by アートフル ドジャー (2007-09-23 20:40) 

丹下段平

これと『レミー』とたて続けに観ましたが、まだ他にも幾つかグルメ映画があるようですね。昔から単発的にはグルメ映画はありましたが、これだけ集中して公開されるのは珍しいことです。
まぁ、たまたまなのかもしれませんが。
by 丹下段平 (2007-09-23 21:39) 

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