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「幸福のスイッチ」 [映画-DVD]

それは2004年の春のこと。『ジョゼと虎と魚たち』『チルソクの夏』の2本の映画を短いスパンで観た時、両方とも主役ではなかったが一人の女優に目が留まった。それが上野樹里。僕は当時友人達に、事ある毎に「上野樹里って新人女優はイイぞ。必ず有名になる!」と言いまくっていた。そしてその年の秋、彼女は『スウィングガールズ』に主演しブレイクし、その後は多くの主演作が創られ、さらに2006年にはテレビの『のだめカンタービレ』で映画ファンだけではなく、広く一般に知られるところとなった。

そんなことで僕は彼女の映画は結構観ている。最初の2作に加えて『亀は意外と速く泳ぐ』『サマータイムマシン・ブルース』『笑う大天使(ミカエル)』(→記事)『虹の女神 Rainbow Song』(→記事)の合計6本。

あれ? と思われた方もいるだろう。そう、肝心な(?)『スウィングガールズ』を観ていないのだ。こりゃ片手落ちでしょ、ということで、『スウィングガールズ』ともう一本未見だった主演作の『幸福のスイッチ』を観ることにした。

で、先ずは『幸福のスイッチ』から

東京のデザイン会社をケンカ同然で辞めた怜(上野)は、故郷の妹から姉が倒れたという手紙を受け取り帰郷する。しかし身重の姉(本上まなみ)は元気で、実際に入院していたのは怜が反発してきた父(沢田研二)であった。怜は家庭を顧みずに「お客第一」で電気屋を営む父に反発してきた。しかしその父が入院したことで店を手伝う羽目に。商品を売ることよりも売ってからを大切にしている父の許には修理の依頼が続々舞い込む。それを引き受けなければならない怜はどんどん不機嫌になっていき…という物語。

まぁ、何っつうか、昔のテレビのホームドラマみたいで、結構退屈してしまった。監督・脚本の安田真奈が目指すところは橋田須賀子なのだろうか。また、主演の上野樹里が殆ど不機嫌そうなので、こっちまでそれが伝染してくる。観ていてだんだんイライラがうつってきて「巨大化して暴れんかい!」(by『笑う大天使』)と叫びたくなった。ラストまで予定調和的で予想通りという感じ。で、最後に一言

ちょっと、こじんまりし過ぎじゃない?


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コメント 4

あじゃあじゃ

「上野樹里」の絵、特徴をつかんでますね。丹下さんが描かれるのでしょうか?映画がとてもお好きなのですね♪
by あじゃあじゃ (2007-09-24 18:47) 

丹下段平

あじゃあじゃさん、ありがとうございます。
細々と映画中心のブログをやってます。これから大きなレースが続く競馬記事も多くなってくると思います。
イラストは僕がマウスで描いてます。大概似てませんが、たまにいいのもあると思ってます。
またいらしてください。
by 丹下段平 (2007-09-24 23:27) 

NO NAME

TBありがとう。

>監督・脚本の安田真奈が目指すところは橋田須賀子なのだろうか。

ハハ。それ、監督に聞かせたら、どう思うでしょうね(笑)
by NO NAME (2007-11-28 23:58) 

丹下段平

お名前がないのでどなたか分りませんが、コメントありがとうございます。
映画のテーマからして橋田須賀子は好きなのでは? でも、そんなところからテレビ的な感じがしました。
by 丹下段平 (2007-11-29 00:50) 

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