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「それでも恋するバルセロナ」 [映画(2009)]

これはウディ・アレン監督作品の記事でいつも書いていることなのだが(『さよなら、さよならハリウッド』『タロットカード殺人事件』の記事参照)、彼が出演していない作品はどうもウディ・アレンの映画を観た気がしなくて困る。特にこの監督に専念した新作『それでも恋するバルセロナ』はウディ・アレン度が低いように感じてしまい、楽しみにしていたのだが物足りなく思えてしまった。

物語はバルセロナに遊びに来たクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)とヴィッキー(レベッカ・ホール)の親友同士がスペイン人の画家(ハビエル・バルデム)と出逢って三角関係に。ヴィッキーは身を引いて婚約者と結婚するも、画家の元妻(ペネロペ・クルス)が現れ、複雑な関係になったまま共同生活が始まり…というもの。

これがウディ・アレン作品じゃなければ結構面白かったと書いたかもしれないが、ウディ・アレンならもうひと捻りほしかった気がする。特にラストはあっさり幕を閉じたのが肩すかし。たいがい皮肉っぽい一撃があるのに今回はなかった。ウディ・アレンも歳をとってあっさりしてきたのかなぁ、と思うといささか寂しい。これも以前書いたけど、ニューヨークを舞台にした監督・主演作をもう一度観たいと願うのは無理な注文なのかなぁ。

それでも恋するバルセロナ.gif


それにしても、今回出演していたスペイン人の二人、ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムが共演していた『ハモンハモン』を観たのはいったい何年前のことだっただろうか。その時はこの二人が共にオスカーを手にするとは考えもしなかった。おそらく当の本人たちも考えていなかっただろうと思うのは余計なお世話なのだろうか。懐かしくなってもう一度観てみたくなったが、レンタルDVDが置いてあるのだろうか。わざわざソフト買うほどじゃないし…。

ハモンハモン前売り.jpg


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コメント 12

クリス

同感ですね。
ウディらしさ(皮肉・理屈)がなくって、ものたりませんでした。
だからって、コメディって訳じゃなかったし。
役者の魅力を観たって感じでしたね。

そして『ハモンハモン』!懐かしいです。
あどけなさも感じるぺネロぺの体当たり演技を、よく覚えています。
たしかDVDかビデオで観ました。
by クリス (2009-07-12 08:56) 

丹下段平

役者の魅力を観た…その通りですね。特にペネロペ・クルスが途中から出てきたら、存在感が凄くて他の役者が霞んでしまいました。『ハモンハモン』の頃は小娘だったのに、今では貫禄がありますね。
by 丹下段平 (2009-07-12 10:59) 

hash

こんばんは。
>ウディ・アレンも歳をとって
若ければ、ハビエル・バルデムの役を自ら演じていたのかもしれませんね。
ペネロペ・クルスに罵倒されるウディ・アレンの姿が目に浮かびます。^^
by hash (2009-07-13 01:10) 

薔薇少女

こんにちは、いつも外れたコメントで失礼してます(謝)
『ハモンハモン』、偶然ですが、
先週の火曜、フジ(東海)テレビ系で深夜映画を録画したのを見ました!
ハビエル・バルデムって、バイクに乗ってベネロペちゃんを、
追い回してた人かなぁ・・・?
ネットやりながら、流し見してたので、よくワカリマセンでした。
この記事見てたら、もっと一生懸命見たのに・・・
残念ながら即消してしまいました。。。
HDDに撮りだめした百本以上のドラマや映画、消化試合の様に
見ていますが、これでは、イイ映画も台無しですね(あわわ)
by 薔薇少女 (2009-07-13 12:36) 

丹下段平

hashさん、こんにちは。
ハビエルの役、やりましたでしょうか? もちろん違ったキャラになるんでしょうけど。
ペネロペにはとんでもなく罵倒されることでしょうね。オロオロするウディが観たかったです。
by 丹下段平 (2009-07-13 22:07) 

丹下段平

薔薇少女さん、こんにちは。
テレビで『ハモンハモン』が放映されたんですね。よくあんな際どい映画を地上波で放映したものですね。おそらくテレビの人もペネロペとハビエル共演作ってことで、『それでも恋するバルセロナ』の公開に合わせたのかもしれませんが、本編を観ていなかったんじゃないのかなぁ。
by 丹下段平 (2009-07-13 22:14) 

なぎ猫

バルセロナ、まだ未見です。でも面白くない要素が
ないので、とても楽しみにしています。
最近はスカーレット、お気に入りなんですね、ウディ。
前のタロットカード、はスカーレット、かわいくてしょうがない、
って感じだったな。
ハモン・ハモン、見てみたいです。ぺネロぺは、やはりスペイン語
の方が、イキイキしてると思います。
by なぎ猫 (2009-07-15 23:04) 

丹下段平

なぎ猫さん、こんにちは。
『ハモンハモン』を観たら、あどけないペネちゃんの大胆な演技に驚くかも。こんな作品からスタートしてオスカーにたどり着いたのだから大したものです。
by 丹下段平 (2009-07-16 01:43) 

duke

そうでした・・見なければと思ってたんだった。。
イラスト、似てます!!^^
ハモンハモン、見てないのですが、俳優さんのルーツを知ってると
面白いですよね^^ これ、スペイン語なんでしたっけ?
やっぱり見たいです。
by duke (2009-07-17 01:29) 

丹下段平

『ハモンハモン』はスペイン映画です。難解ではありませんが、スペイン人の思考回路が理解できず、「何でこうなるの~!?」と首を捻った記憶があります。
by 丹下段平 (2009-07-18 03:08) 

coco030705

こんばんは。
皮肉lっぽくないウディ・アレン映画って想像できないですわ。
ぜひ観たいと思っていますが、今は自由時間が限られているので、
スクリーンで観れるかどうか……。

それにしても最後の丹下段平さんのイラストが最高ですね。
ペネロペのセリフもバッチリ!いまの彼女をよく現してると思います。(笑)
しかし、トム・クルーズと結婚したことのある女優さんって、どうして
すごくなっていくのかしら。ペネロペしかり、ニコール・キッドマンしかり。
きっとトムは女性を見る目がある人なんでしょうね。でも愛し続けることは
できないんだろうな、なんてね。
by coco030705 (2009-07-18 22:29) 

丹下段平

ココさん、お褒めの言葉ありがとうございます。
この映画、あまりウディっぽくないんですよね。いつも同じようなものを要求するのもどうかと思いますが、やっぱり物足りないんですよね。
by 丹下段平 (2009-07-19 00:41) 

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