「借りぐらしのアリエッティ」 [映画(2010)]
スタジオジブリの新作『借りぐらしのアリエッティ』を遅ればせながら観た。ジブリと言えば宮崎駿監督のイメージなのだが、今回は企画・脚本のみで、監督はこれがデビューの米林宏昌。
これがもしも宮崎駿監督だったら…なんて比較はあまり意味がないのかもしれないけど、おそらくもっと盛り上がる演出をしたように思える。例えばアリエッティ(声:志田未来)が父(声:三浦友和)と共に初めて「借り」に行く場面では、あとひと波乱ふた波乱のトラブルが付け加えられたような気がするが、米林監督はそれほどドキドキさせてくれるようなこってり演出はせず、全般的にいささかあっさり系。これは監督としての経験の差なのか、実力の差なのか、個性の違いなのか…?
しかし『借りぐらしのアリエッティ』のような登場人物の少ない小品の場合、これはこれで良かったのではなかろうか。それほど盛り上がらないし感動も特にないけど、瑞々しい緑溢れる旧家の敷地内で繰り広げられるひと夏の小冒険に、懐かしさと心地良さを感じた。それだけで充分堪能することができた。
それにしてもお手伝いハルさんの声の樹木希林、ピッタンコだった。最初から彼女を想定したアテ書きだったのかな?
とてもシンプルですが、庭の葉っぱや花を部屋に飾ったり、アリエッティがクリップみたいなのを髪留めに使ったり、ささいな描写に彼等がささやかながら心豊かに暮らしている様子が伝わってきて、私は好きです。ただ、ほんとにあっさりしてるので私の周りの若者には不評でした。若いうちはやっぱりこってりしてる方がいいんでしょうか。中には、時間が1時間半しかなくて、おかねがもったいない、という斬新(?)な意見も。
by なぎ猫 (2010-09-12 00:18)
こんばんはぁ(^^)/
なんか、あっさりしてましたね。
実は、そこがいいんだけど・・・。
続きも観てみたい気はします。
でも、創らない方がいいかも、なんて思ったりもします。
by よーじっく (2010-09-12 01:15)
73歳になる実母が見たいと言い出し、娘二人も連れて観にいきましたが、私はこれまでの「ジブリ的な」世界に最近いささか食傷気味なので、この新しいあり方を好ましく感じました。
高校生の長女も、「なんか、なにもない日常が続くんだよね、それが良かった」と言ってました。
音楽が久石譲じゃんかったのもポイント高し(最近の久石は、なんか押しつけがましくなりすぎ)。
by baldhatter (2010-09-12 15:03)
なぎ猫さん、こんにちは。
賛否が分かれてますよね。でも「まぁまぁ」が大半を占める映画よりも両極端に分かれる映画の方が面白い気がします。
by 丹下段平 (2010-09-13 01:40)
よーじっくさん、こんにちは。
続編、創れないことないでしょうけど、その後アリエッティたちどうしたのかなって想像するのが楽しい気がします。アメリカなら絶対続編できるでしょうね。
by 丹下段平 (2010-09-13 01:42)
baldhatterさん、こんにちは。
どんな世代でも観られる作品でしたね。
確かに音楽が久石譲じゃなかったのが雰囲気を変えていたのかもしれません。
by 丹下段平 (2010-09-13 01:46)
へ~なるほど。
もももんががはハウルとか・・・(えーとなんだっけ?)他の作品で
「あぁ~・・・」と思って以来あまり期待してなかったので普通にスルーしてました。
でもちょっと見たくなる感じですね^^
by もももんがが (2010-09-13 14:37)
好みが分かれる映画なんでしょうね。
僕は「なんかいいもの観たな」って気持ちになりました。
by 丹下段平 (2010-09-14 23:54)
僕は近藤喜文監督が好きでした。
by bamboosora (2010-09-21 08:40)
近藤監督亡くなられていたんですね。僕も好きだったので残念です。
by 丹下段平 (2010-09-23 11:01)